結婚が決まったあなた、最近結婚したばかりのあなた。
おめでとうございます。
しかし入籍を果たしたら今度は新たな一抹の不安を覚えます。
家族設計のこと、毎日の家事のこと、相手の家族との付き合い、貯金のことなど、細かい悩みがいっぱい。
なんとか結婚生活を長年継続させている私や身近な主婦友の経験を交えて、あくまでも妻たちの視点から見ていきたいと思います。
目次
日々の生活では「期待」しない
私が結婚したのはかれこれ約20年前です。相手は一回り年上。最初夫は大人の男性に見えました。
こちらがヒステリーを起こしても泣きわめいて怒鳴っても、冷静沈着で落ち着いている。「この人なら大丈夫」と思い、結婚を決めたのです。
結婚生活で「理解できない」ことが沢山見えてくる
ところがどうでしょう。入籍した途端に豹変。物腰が柔らかく情緒安定した紳士だったはずの男性が、急にわがままな駄々っ子のようになったのです。
外食に出かけても自分が食べたいもののみ注目。こちらが何を食べたいのか一切無視。一つのお皿をシェアすると、全部一人で平らげてしまう。
映画を見に行っても毎回自分が見たい映画のみ、妻の私の誕生日はおろか二人の結婚記念日も一年目からすでに忘れている。
そしてお互いに仕事をしているので家事分担を約束していたのに、気付けば私ばかりが掃除洗濯料理など全てやっている。
無理矢理掃除洗い物洗濯干しをお願いすると、全てにおいてちゃんとできないので逆にこちらの手間がかかる。(結局自分でやった方が早い)
真っ向から相手にすると疲れる!相手には期待しないのが一番
結局私が悟ったのは、離婚をする勇気と決断がなく夫婦を続けるしかないのなら、相手に何も期待しないのが一番ということです。
男脳は別物だと思うしかないのです。
うるさく文句を言っても無意味です。根本的な思考感覚感情が異なります。よって喚き散らかすだけこちらのエネルギーの無駄です。
例えばこちらを向いてゴボゴボ咳をされたら「風邪が移るからやめて」「なんで口を塞がないのよ、ムカツク」ではだめです。
- 「ティッシュ箱をいっぱい買っておいたからどんどん使ってね」とシンプルに言ってニッコリ。
ん?と首をかしげる相手の言動やいらつく八割は、妻が大人になって我慢する方が穏便に済みます。
どうしてもだまっておけない残りの二割はちゃんと分からせる、しかし指摘の仕方は短く工夫するとすればうまくいくのではないでしょうか。
何かのときのために「へそくり」は基本
あなたが働いていようが専業主婦であろうが、子供がいようがいないだろうがへそくりは必須だと断言します。
最初はそのように思うかもしれませんが、それだと甘いです。
いくら愛情がある夫婦であろうが何もかもを、とくにお金のことまですべてさらけ出すのはとんでもないことです。
特にあなたの夫がおおらかで大雑把な豪快タイプなら、あなたの収入もあることに甘えて頼ってくる恐れがあります。
私の収入を頼ってくる旦那
「お、妻(あなた)もこんなに稼いでいるんじゃん、俺たちの貯金はこんなにたまったんじゃないか」と安心して、散財するかもしれないのです。
その経験から申しますが、夫と共有するお金の他に箪笥貯金(銀行預けてもいいですが)は必要です。
何かが起きていつでも離婚できるようにというためだけでありません。反対に夫や子供を助けることにもなるのです。万が一の時にどれだけ役立つことか。
例えばとある観光大国に嫁いだ私の友人。夫婦共に観光ガイドをしていました。夫はお金をあるだけバーッと使い切るタイプでした。
この危機的状況を救ったのは日本人妻のへそくりでした。へそくりのおかげで仕事のない数ヶ月をなんとか食べていくことができたのです。
ちょっとしたへそくりは大切!悪いことじゃない
もし最初からへそくりの分のお金もオープンに見せていたら、とっくに彼の買い物使われていたことでしょう。
また夫や子供が急遽お金を必要になったという事態のときにも、ばんっと長年コツコツ貯めていたへそくりが役に立ちます。
最初は「こんなものこそこそと」と怒られたとしても、間違いなくそのへそくりで家族の危機を助けるのです。必ずや感謝されます。
個人的には妻に必要な技能は料理というより、むしろへそくりの才能有無ではないかと思っています。
夫が浮気したときの対処方法
長いこと、夫婦生活を続けていると様々な問題に直面します。代表的なもののひとつが浮気(不倫)ですよね。
「夫が心変わりをした。」「夫が浮気をしている」と気がついた場合、すぐに責め立て騒ぐのだけは控えるべきです。
そんな事をすれば、むしろ夫はうんざして逆ギレし、出て行ってしまわれる可能性があります。
そしてできるようなら淡々と確実に浮気の証拠を集めていき最悪の事態備え、蓄えをしておき専業主婦なら職探しもしておきましょう。
浮気現場を取り押さえた成功例!お金がない場合の対処方法
私の友人は夫に愛人がいると感づいたあと、プロの探偵を雇うお金はなかったので、妹や友人に頼み夫に尾行をさせました。
後を追う際に例えば友人に大きなイヤリングや帽子を被らせました。尾行の途中でそれらを外させます。
するとたったこれだけの小道具で、夫は同一人物に追跡されていることに気がつかなくなったそうです。
これらの具体的証拠は家裁でも身内裁判でも有効で、すべてが彼女にとって有利に働き円満離婚ができたのだとか。
このようにとにかく証拠を取り揃えていくことが、何よりもまず大事です。
しかしそれらを実際に使うかどうかは冷静に判断してください。離婚する気がないのなら、これらをドカンと提出することは逆効果ですから。
あなた(妻)が浮気をしてしまった場合
夫以外の男性に心が惹かれたとします。法的にも道徳的にも許されることではありません。しかし妻たちの言い分も全く分からないでもありません。
- 毎日夫のだらしない下着姿やポリポリ鼻をほじくる姿を見ている。
- また夫はあなたの話も聞かないし、何もあなたのオシャレにも褒めてくれない。
- そして鏡を見ると老いてきた自分顔がそこにあります。
女性としての憔悴が起きます。
そんな時、あなたを綺麗だ素敵だ魅力的だと褒めてくれる男性が現れます。
ましてやその男性があなたのどんぴしゃりのタイプだったら。忘れていたときめきにそわそわしてしまうのも仕方ない(!?)かもしれませんね。
聞いて貰いたい自慢したい惚気たい相談したい気持ちをグッとおさえましょう。
いくら本気の恋愛だとしても、あなたが既婚者である限り絶対他言してはならないのです。
- 旅行やホテル、プレゼント探しの履歴も全て消しましょう。
- セクシーなランジェリーを購入しても隠しましょう。
気持ちが盛り上がると、「一緒になろう」と浮気相手の男性に誘われるはずです。
しかし男性というのは、その時々の思いつきや感情でぽんっと発言しがち。言っている最中は本気でも、後になってガラリと考えが変わります。
男性の「一緒になろう」はあてにならない話
例えばとあるアメリカ人の既婚男性は、私の友人女性(同じく既婚者)に
友人女性は最初は笑いながら聞いていたものの、彼があまりにも興奮してワクワクし目を輝かして長々とその計画を語るものだから、そのうちすっかりその気に。
しかし彼女が具体的にアイルランド逃避計画について答えてくると、アメリカ人は途端に無言になりました。
一体どういうことなのかしら、「この間一緒にアイルランドに住もうって話したよね」。
このように、男性の夢想話を本気にするとばかをみます。あまり突っ込まず適当にニコニコ聞き流すのが一番です。
万が一、もし不倫相手と一緒になろうという本気の事態になったときは、夫を捨ててこっちの人と一緒になるメリットを冷静に計算すべきです。
下手したら身内と縁を切られ、子どもも失い、再婚相手によってはあなたの生活レベルも大幅に下がる可能性もあるのですから。
次々襲い掛かる現実問題
不倫浮気だけが結婚生活の危機ではありません。夫の失業、子供の教育問題、親の介護等が起きる時も夫婦の危機です。
夫が失業してしまった場合
まずは夫の失業。私の夫も一度失業をしました。しかし絶対プレッシャーをかけないで、明るく普通に接し私がせっせと働きました。
その後しょっちゅう喧嘩をし何度も離婚危機に陥っているものの、向こう(夫)から決して離婚の具体的手続きを持ちかけてはきません。
ただし夫があの時あまりにも堕落していたら、間違いなくこちらは見限っていたでしょう。
一方で私の従姉妹は夫に三行半を突き出しました。彼は失業し貯金をギャンブルやアルコールに使い、おまけに愛人までこしらえたのです。
従姉妹が呆れ果てるのも道理です。これならシングルマザーになった方がいいと判断しました。彼女の場合は戻れる実家、お金もある両親も健在だったのが決め手。
特に子供がいる場合はどちらが得なのかどちらを選んだほうが幸せくるのか、冷静に考えるべきです。
辛くなったら、プロの手助けを頼ってもいいかも
浮気や失業はある意味まだ対処の仕方があるかもしれません。
厄介なのは夫のDVにアルコール中毒。
DVをうけたら
- とにかく病院に行き診察を受けたという事実を作る
- 痣になった箇所の写真を撮る、記録をつける
これらのことが大切です。
アル中も非常に難しい問題です。DVとアル中問題だけは夫婦だけでは解決しきれない可能性が大きく、積極的に専門機関に頼るべきです。
ややこしい身内問題
身内問題はちょっと厄介です。特に姑や小姑問題。女同士のもめごとなので、男性である夫にはなかなか理解しづらいからです。
例えば私の友人の小姑。
私の友人が言い返そうにも、年下義妹の方が弁が立ち強い性格。
夫に相談しても、夫にとっては「可愛い妹」であるので、全然ちゃんととりあってくれません。それが友人にはものすごいストレスになっています。
私自身の場合もそうです。
しかし夫に愚痴をこぼしても、何も動いてくれません。
一見たわいもないことのようですが、こういう人々(夫側の身内)とのつきあいは永遠と続くのです。
最初の数年は我慢ができても、そのうちうんざり辟易してきます。
結婚とは家同士の結びつき、という言葉をようやく理解した時はすでに手遅れ。
風習習慣考え方、付き合い方など地域性はおろか、家風によって異なるものでそれを受け入れるかどうか本当に難しい。
- 「お義姉さん(私)に内緒で私の子どもたちにお小遣いを頂戴」
- 「親の財産はすべて私に譲って」
- 「お兄ちゃん、離婚しなよ」
だの言ってきていることが小耳に入り、相変わらず私はムッとさせられています。
結婚前までは姑も小姑もとてもいい人たちに見えました。こればかりは結婚して同じ身内になってみないと分からないものです。
夢と理想を自制すれば結婚生活はうまくいく!
誰だって一度結婚したら長続きさせたいと思います、すぐに別れたいだなんて最初から思う人はまずいません。
では結局、結婚を長続きさせる秘訣はなんなのでしょうか。
「三年持てばいい」。まずはこの心づもりが大切だと思います。
結婚がそんな甘いものじゃないと覚悟を持つ、過剰に期待していないのでむしろ結婚生活がうまくいく。
ただし夫は白馬の王子でも石油王でもありません。
甘えても必ず心のどこかではちゃんと自立をして、冷静にあれこれ見極めて立ち回りましょう。あなたの結婚生活が理想的なものになりますように。
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