お付き合いしている彼を実家の家族に紹介する、というのは、とくに結婚を前提に交際しているカップルにおいては避けられない恒例行事です。
それぞれ事情がありますが、実家の家族を紹介できないのは、困った問題です。
今回は、そんな“家族が恥ずかしい”というあるあるエピソードを、ケース別にご紹介します。自分も同じだ、と思った女性は今後の参考にしてみましょう。
父親や兄弟が無職
父親や兄弟が無職でずっと家にいる、という状態を恥ずかしく思う女性は多いです。
毎日だらだらと過ごし、やる気がない状態を彼に見せると幻滅されるのではないかと心配になるからです。
父親が無職でトントン拍子
Fさんは父親が無職ということで彼に家族を紹介するのをためらっていました。
しかし、彼がどうしてもというので、しぶしぶ両親と会うためのセッティングをし、両親と彼を会わせることになりました。
どうやら父親としては早く嫁に出してしまいたかったらしく、結婚がトントン拍子で決まり、数ヵ月後には結婚、引越しが完了しました。
「こんなことあるのかな、ってくらいスムーズに進んだのでびっくりでしたが、父親もその後新しい仕事に就けたので良かったな、と今になって思います」
兄弟がひきこもり
兄や姉、弟や妹がひきこもりだと、彼には紹介しにくいです。
話では「実は兄弟がひきこもりなんだよね」と説明できたとしても、実際に顔を合わせるとなると抵抗を感じる人も少なくないようです。
顔は合わせなくていい
Kさんは、3つ年下の弟が中学時代からのひきこもりで、成人しても無職のニートのまま自宅の部屋から出ずに過ごしています。
家族ではありますが、顔を合わせることはほとんどなく、両親も困り果てていました。
彼は交際当初から「気にしていない」と言っていて、理解を示していました。いざ実家に彼を招待したとき、やはり弟は顔を見せませんでした。
彼と弟は対面しませんでしたが、彼はその後以前よりも「弟、元気?」と気にかけることが多くなり、Kさんの肩の荷が少し降りたようです。
母親がおしゃべり
母親が極度におしゃべりな人だと、彼に紹介するのが恥ずかしい、と感じてしまう人もいます。
思いついたことをすべて口に出してしまうタイプの母親は、どこにでもいるものです。
彼も呆れるマシンガントーク
Nさんは心に決めた彼を両親に紹介すべく、意を決して彼を連れて実家を訪ねました。ひとつネックなのは、母親がおしゃべりなこと。
あることないことしゃべりまくる人で、近所の井戸端会議ではいつも中心にいるような母親です。
「行く前に電話で母に、静かにしてねって言ったんですけど、ダメでした。彼と玄関をくぐるとマシンガントークが止まらず、ほとんど母親がひとりで喋っていました」
ただ、母とは一緒に住むわけではないため、彼はそのことを気にしていない様子で“そういう人もいる”と納得しているようです。
毒親
親がすべて愛情満ち溢れた良い親であるとは限りません。中には娘の足を引っ張る親もいます。
毒親と言っても様々なケースがありますが、娘の幸せを願うのではなく、親側の都合で物事を決めようとする親もまた毒親です。
娘を家政婦として使う親
Dさんは実家から出て一人暮らしをしていますが、親から呼びつけられることが多く、月に10回ほど実家に行って家事を手伝わなければなりませんでした。
Dさんの彼は「それでも娘を愛さない親はいないよ」と言っていましたが、実家の両親と会うと考えが変わったようでした。
Dさんは毒親から離れることによってやっと自由を実感できるようになりました。今は彼の実家近くに彼と暮らし、自分の実家には帰っていないそうです。
祖父母を介護している
祖父母の介護が必要で、自宅で介護しているケースは多いです。それ自体は恥ずかしくはないですが、彼に紹介するとなると抵抗を感じる人は少なくないようです。
おじいちゃんは大好きだけど
Oさんは実家の母親が祖父を介護しています。
介護はトイレの介助、食事の介助など、24時間体制なので母親もくたびれていて、家の中も常に排泄物の匂いが取れない状態でした。
彼は案の定、玄関に上がった時から違和感を感じている様子で、終始ぎこちない感じで面会を終えました。
祖父は「ああ」とか「うん」と言って嬉しそうな様子でした。
その後彼と話をして「大変だな」と言われましたが、それ以上の感想はなく、今までどおりに交際しているということです。
親と仲が悪い
親と仲が悪いけれど形式上親と彼を合わせなければならないことがあります。
とくに親と喧嘩を繰り返している女性にとっては、ハードルの高い儀式のひとつです。
彼が頑張って会話
Aさんは両親と元から仲が悪く、滅多に実家には帰りません。しかし、彼の方から「是非ご両親に挨拶したい」と言われ、しぶしぶセッティングしました。
案の定、顔を合わせた途端に口論となり、Aさんは閉口し、両親は彼にばかり話しかけます。
彼は終わったあとも「大変だった」と言って笑うばかりでした。
ただ、Aさんの知らないところで、彼と母親が連絡先を交換したらしく、彼は両親と仲良くなろうと頑張っている、ということです。
親が変わり者
娘から見て親は、どんな親でも親ですが、社会的に見て“一般的ではない”ということはまれにあります。近所でも変わり者と言われているような人です。
そんな変わり者の家に生まれた女性は、大人になると「恥ずかしい」という感情を覚えるようです。
浮世離れした両親
Yさんの両親はちょっと変わっています。
一見すると“世捨て人”のような感じですが、自然を大事にスローライフを楽しんでいる、とも言えます。
Yさんは社会人になってから「もしかして私の両親は変わっているのでは?」と気づきました。
Yさんは彼を連れて実家に行きました。父親は畑仕事、母親がお茶を出してくれましたが、場所は縁側、ボロボロの座布団に彼は座りました。
「こりゃダメだ、と思いましたね。一歩間違えばゴミ屋敷みたいな家なので、彼も呆れてしまうだろうって思いました」
彼にとっては非日常的な雰囲気が新鮮だったのかもしれません。
親が宗教を信仰している
親が何かの宗教を信仰している、しかも娘はその宗教を信仰していない場合、宗教とは無関係の彼を紹介するのは勇気と覚悟が必要です。
もちろん、彼にも嫌われてしまうリスクがあります。
想像していた反対
Hさんの両親は宗教に入信しており、昔から家族で信仰していました。しかし、年頃になったHさんは宗教に疑問を持ち、静かに離れていきました。
そろそろ彼を紹介しよう、と思っていましたが、宗教の教えでは同じ信仰心を持つ者同士の結婚が推奨されています。
想像通り、Hさんの両親は反対しました。
ただ、喧嘩腰で反対するのではなく、今後どうするのかは自分で決めていいという結論に至り、Hさんは安堵しました。
「無理やり彼を入信させるのかな、と不安に思っていましたが、そうではなく、私の自由を認めてくれて嬉しかったです。彼も喜んでくれました」
Hさんは両親との付き合いをほどほどに、宗教とは関係のないところで自由に生活しています。
彼とも無事結婚し、うまくいっているということです。
恥ずかしいを乗り越えて!
完璧な家族はいません。また、本人は普通だと思っても一般的には普通ではない場合や、それぞれ事情を抱えている場合もあります。
彼が親に対して寛容だとも限りません。
ただ、彼とお付き合いを続けていく、または結婚するのであれば、ある程度恥ずかしい部分も見せていく必要があります。
恥ずかしいことだ、と隠し続けるのは無理です。
二人の交際と、家族の問題は別の問題です。全部混ぜて考えてはいけません。ただ、恥ずかしいことでも告白できる彼と一緒にいられる、という事実が今後の未来を明るく照らしてくれるでしょう。”
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